2010年02月11日

「電波的な彼女」片山憲太郎

 でかにいにのライトノベルを借りました。おとといから読み始めましたが、ずっとお天気が悪くて今日も雨。
こんな日々は、本が進む進む・・・

まずは「電波的な彼女」

P2110640

題名を目にして、そういえば「猟奇的な彼女」なんていう韓国の映画があったな、なんて思いつつ・・・電波的って何?・・・
読み始めて、初めて電波系という言葉を知りました。
妄想や妄想癖のある人の事のようですね。
ひとつ賢くなれました。

できるだけ深く考えないようにしている不良少年と思われている高校生と、前世で彼の従者であったと信じて疑わない同級生のお話です。
ほんとに軽く読めました。
彼らがいつのまにか かかわった通り魔事件。
不良と思われているのに、すごく正義感の強いよい子のお話なのです。

P2110641

「電波的な彼女」~愚か者の選択~

小説自体は独立している続編です。
幼いこどもの両目がえぐられるというショッキングな連続事件を捜査するのですが、やっぱり不良少年はとてもよい子なのです。
社会からはそう思われていないのですが・・・

P2110642

「電波的な彼女」~幸福ゲーム~

3作目です。
主人公達ふたりの妙な主従関係が心地よいと、読者はみんな感じていると思います。
今回は、幸福量は一定なので人の幸福をつぶせば自分の幸福値があがるという思想の持ち主がでてきます。

3作を通じて登場人物が少ないため、犯人はとても限定的です。
つまり、誰が犯人かということを、追及するミステリーではないんです。
どんな心理で犯行が行われ、それはどんな思想に基づくか、それでいいのか・・・みたいな・・・
この作品に限らず、作者のいろんな考えや思想がつづられてるな~って、ライトノベルを読むたび思います。
作者は、いつも自分の考えてることを、伝えたく伝えたくてしょうがないんじゃないかなぁって思います。

この3作品はそれがとてもストレートだったので、さらっと読めたんだと思います。

スーパーダッシュ文庫
・「電波的な彼女」
・「電波的な彼女」~愚か者の選択
・「電波的な彼女」~幸福ゲーム
片山憲太郎 著
山本ヤマト イラスト

cool_mama at 23:09│Comments(0)TrackBack(0)  

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